目に映る全てのものが新しい

 赤ちゃんにとって、出会う全てのものが新しい。

 見たことがないものに対して、反射的に手を伸ばす。それは、そのものに興味があって、確かめたいからではないだろうか。そういう意味では、赤ちゃんは好奇心の塊であり、初めてのことに対して誰よりもチャレンジャーである。

 今朝は、パソコンのキーボードのカチャカチャ音に興味を示し、届きはしない短い手を一生懸命に伸ばして、触ろうとしてきた。パソコンが何なのか自分の口で加えて確かめようとする。興味があるものを放ってはおけない生き物だろう。

 私がこのブログを書いているその隣で、自分の思うがままに生きている。おもちゃ箱をひっくり返し、その角を嘗め回す。簾のすき間から刺しこむ光をじっと見つめる。分からないものに興味を示す、いう人が持っている性質のようなものが、年を取るにつれて風化していってしまわないように、この子と育っていきたい。