スタンフォードが中高生に教えていること #1

 実験でエビデンスは出ているようである。

 「成果や知性」をほめてしまうと、自信ややる気が増すどころか、全く逆の方向に向いてしまいかねない。

 ほめるときは、「成果や知性」をほめるのではなく、子どもの「努力や積極的に学ぶ姿勢」をほめると、子どもの持続的なやる気を引き出すことができるだろう。

*人間の積極性に対して目を留める。という点では生活綴方教育と同じ考え方であり、ほめればよいというわけではないことを意味している。「結果」よりも「プロセス」が大事というのもそういうことだろう。どんな結果になったかというよりも、どう行動したのかというところを大切にしていきたい。

 学校で言えば「どう思考して、どう試行して、どう行動したのか」ということに、重きを置いて子どもを見ていきたい。思考が目に見えにくいということも考慮したい。現代人はそういった傾向にあるように感じるが、直接的に自分を表現しようとしない。

 

 丁寧に手取り足取り教えることで、子どもの興味をつぶしてしまわないよう、子どもの探求心をさらに引き出し、主体的に学ぶ姿勢を引き出すようにしたい。

 「教えることの本質」が教える側の視点や考え方によって教える側の思考を制限する行為であるということ。

 

 

 アメリカではテストの結果は親の収入に相関するという研究結果さえ出てきている。テストの結果というものは、親の収入だったり、ストレスマネジメントだったり、その日の体調だったり、テストへの慣れ具合だったり、生徒の学力や理解度以外のものを色濃く反映している。

 テストを受ける際に、かならず「記憶の呼び起こし」をしなければいけません。これが高い学習効果を持っている。

 テストを自分の学習にうまく取り込むためのコツは、

①ちょくちょく何を学んだか思いだすテストをしてみる。

②学んだことを思い出しながらまとめる癖をつける。

③学ぶ前にこれから学ぶことを診断テストをする。

④テストや思いだし学習が、長期的な記憶や学習効果の向上につながることを知る。

 *子どもたちは点数をつけるためにテストをしていると思っている。さらに、学校という所はそういった側面を強調しているところがあるが、実際はそういった効果があるので、結果を気にすることよりも、「とりあえず受ける」「記憶の呼び起こしをする」「やりなおしをしてさらに記憶の呼び起こしをする」ということが重要だと私は感じた。